今まで使われていなかった空き部屋をギフテッド(才能児)教室に改修しています。
発達障害などの障がいをもちながら、特化したIQ能力を合わせもつ子どもたちの才能を伸ばすための教室です。
個性に合わせた学習を行うため、感覚遊具を吊る金具や運動ができる床仕様(スポーツフロアー)、自宅にいるような優しい自然素材(木、和紙、天然ゴム)の仕上げ、刺激の少ない照明と採光などに配慮しています。
(赤沼修/赤沼修設計事務所)
今まで使われていなかった空き部屋をギフテッド(才能児)教室に改修しています。
発達障害などの障がいをもちながら、特化したIQ能力を合わせもつ子どもたちの才能を伸ばすための教室です。
個性に合わせた学習を行うため、感覚遊具を吊る金具や運動ができる床仕様(スポーツフロアー)、自宅にいるような優しい自然素材(木、和紙、天然ゴム)の仕上げ、刺激の少ない照明と採光などに配慮しています。
(赤沼修/赤沼修設計事務所)
玄関のコート掛。
幅は約75センチ、家族分のコートが掛けられる幅です。がしかし、幅はいいのですが
奥行きが・・・押入と同じ深さでつくってあり、コートだけを収納すると奥が20セン
チくらい無駄になっていました。
コート掛の裏はリビング。そこで、この壁に耐力壁の筋交いがないことを確認してか
ら、リビング側から使う奥行きが約30センチ(無駄になっていた20センチ+壁厚分の
10センチ)のシンブルな棚を設置しました。
リノベーションの現場は宝の山なのだ。解体前の現場の倉庫から年季モノの栃の無垢材発見!
早速どこかに使えないかと建て主さんと相談し、玄関ベンチとして再利用することとなりました。
玄関にベンチがあると、靴を脱いだり履いたりする時に便利で、また訪問者の待合に使えたりと何かと便利なのです。
(吉原健一:光風舎一級建築士事務所)
以前に地下鉄筋コンクリート造、地上木造2階建ての住宅地を
購入された方より全面リフォームのご相談を受けた際の出来事です。
改修計画を策定するために、現況の建物がしっかり造られたものかを事前に
ある程度把握するために、先ずは壁の一部のみを解体することにしました。
バブル期に竣工した建物でしたので、当時の確認申請図を拝見することができ、
それによると1階の壁には全て『たすき掛け(クロス状)』に筋交いが入っている筈です。
しかし実際には土台と基礎を緊結するアンカーボルトは確認することができましたが、
筋交いは片方しか確認できず『片筋交い』であることが判明しました。
既存建物の1階押し入れの天井を外して、フラッシュを焚いて撮影してみました。
奧にある斜めの木材が筋交いの上部になりますが、ここでも片側の1本しか確認できませんでした…
この建物はこのような感覚で造られていることを予想すると、
筋交いは設計図書の半分しか入っていないことになります。
使用上のプラン変更を行いつつ、これらの構造上の問題を改善する
リノベーションを行うことになりました。
施工していただく工務店が決まり、いざ本格的に解体を進めていくと…
なんとキッチンのレンジフードの開口が筋交いを分断していました!
これでは構造的には全く効いていない無用の筋交いです…
筋交いの真ん中にはインターホンを設置するための開口が抜かれていました…
(ちなみに穴の空いていない方は新規に追加補強した筋交いになります)
このように必要な構造耐力を満たすべく、筋交いを追加設置しました。
バブル期等の、人手不足の状況下では工程を一方的な都合で端折ってしまった物件や、
手を抜かざるを得ない程の厳しい請負体制の結果としてこのようになってしまった
物件を見かけることがあります。
タイル貼りで一見高級そうな佇まいの建物でしたが、木造の壁でありながらも
外壁には通気層がありません。
合板の上にアスファルト防水シートを被せ、ラスモルタルを直接塗った上に
タイル貼りという外壁でした。
更には下階の鉄筋コンクリートへと構造が切り替わる部分に水切りもありません…
その結果、壁内に入ってしまった水分は外部に抜けることができずに、
水分が集まる壁面の下方部分の土台や柱の根元は腐食がかなり進行している状態でした。
これでは構造的にも危険な状態です。
このために室内の外周際の床はふかふかな状態で、外壁は部分的にタイルが落ちて
穴が空いているような惨状となり、防水のための壁内のアスファルトシートは
風化してパラパラとれてしまう状態で役を為していませんでした。
本来は、下地の木材が湿ったままにならないような納まりで施工しなければなりません。
合板を下地に用いるのであれば、通気層を設けることで万が一水が入ったとしても
外部に水を排出することが可能です。
木摺り板にラスモルタルを施す伝統的な工法を用いていれば、壁体内側に空気層が
ある程度残るため、このような酷い状態にまでは至らなかったのではないでしょうか。
その点では長年培われてきた伝統工法が優れていると考えました。
大がかりに直すほどの費用がかけられない状況のため、防水紙が腐食している高さまでの
範囲に限定して外周の全てを解体しました。
そして腐食している土台や柱の下部の部分交換と補強を施し、通常よりも厚い
アスファルトシートを上部の既存防水紙に挟み入れるかたちで新設し、
構造が切り替わる部分に水切りを設置する改修を施しました。
これは向こう数十年を前提としたある意味割り切った改修方法となります。
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折角ですので前に紹介しましたリノベーション物件の、
地下にあります浴室の改修前と改修後の写真をご覧いただきましょう。
年季の入った柱や梁、今ではつくることが難しくなった手の込んだ障子や欄間。古いものの中に、新しい価値を見いだすことは面白い。何十年も使い込まれているからこそ味と深みが生まれ、住まいに寛ぎや落ち着きをもたらします。再利用は、リノベーションに取り入れたい方法の一つです。
(吉原健一:光風舎一級建築士事務所)
完成おめでとうございます。
お引っ越し準備頑張ってください!
改修工事を依頼されるときに、水回りを直したいというご希望が出ることが多い。
逆に水回りがくたびれてきたから家を直そうかと考える人も多い。キッチンの使い勝手が悪いとかお風呂が寒くて仕方がないとか。特にお風呂は昔ながらのタイル貼りのお風呂はほんとに寒くて、最初に入る人はハズレくじを引いた感じになっている。
そして、水回りの改修工事は大切なのだが、中でもお風呂の改修工事はとても大切である。
お風呂付近の土台や柱は湿気で腐っていたり、あるいはシロアリの巣になっていることが極めて高い確率であるため、浴室が建物のウイークポイントになっている場合があるからなのだ。
水廻りの改修はコストがかかるため、総予算を決めて計画を立ててゆくと、お風呂はまだ直さなくても良いかなということにもなるのだが、いやいやそこはやめないで、お風呂をまずは壊してみましょうとおすすめしたりしているわけです。